このときに気付くことができていたら、あたしは… あんな目に合わなくて済んだかもしれないのに。 もう…遅かった。 もう戻れないんだ。 あの時には―。 「あー今日から中2だねぇ。誰と同じクラスかなぁ?」 「あ、美亜!同じー」 アイがそう言った。 え。 じゃあ、あたしは違うってこと? 「お、美咲ちゃんと同じだぁ」 「良かったぁ、瑠璃ちゃん」 あれから、あたしと美咲ちゃんの仲は回復していった。 今は普通に話すことができている。