「鷹島くん、それじゃあよろしく」 「はい…」 私は結局透との約束を破ってしまうことになるのかな…。 「僕が悪いみたいじゃないか」 「なんや、誠!くるちゃんをさらうんか!」 田崎さんは笑いながら言った。 「田崎、馬鹿なことを言わないで下さいよ?」 東條さんの鋭い目が田崎さんを見た。 「くるちゃん、気をつけや~!!」 「さあ、早く行きましょう」 私はスタスタ歩く東條さんを追いかけるようにオフィスを出た。