「社会人は大変よね~」 透がサンドイッチを頬張りながら言った。 「もう大変どころじゃないよ~…」 「胡桃?」 透に東條さんのことを言ったら、私たちの仕事に支障出ちゃうかも。 厳しい上司のことならいいけど、さすがに変態上司のことは…。 「胡桃ったら、初日から痛い目にあってるみたい」 透は冗談まじりに言った。 実はそうなの、って言いたいけど…。 「胡桃」 「ん?」 透の方を見ると、さっきとは違う真面目な顔をしていた。 「どうしたの?」