ラブ☆ヴォイス

あっくんは漫画を手にとってソファーに寝転んだ。自分はどこにいればいいのだろうと戸惑う。

「あっくん…。」
「何だ?」
「あたしどこにいれば…。」
「別にどこでも。寝るならベッド行けベッド。」
「眠くない…んだけど。」
「でも頭はズキズキすんだろ?」
「まぁ…かなり。」
「じゃあその辺のソファーに寝転んどけ。」
「はぁい。」

 あっくんが指差したのは今、あっくんがいるソファーの右に置かれたソファーだ。これも結構大きくて、唯が寝てもスペース的にはかなり余る。

「ねぇあっくん。」
「今度は何だ?」
「ハニメロ、あたしも読んでいい?」
「好きにしろ。」
「あっくん今何巻?」
「2。」
「じゃああたし、1巻から読もーっと。」

 ハニメロの1巻を手にして、唯もごろんと横になった。