ラブ☆ヴォイス

「鍵、閉めたよな?」
「あ、もちろんっ!」
「よし。じゃあお前は寝ろ。」
「へ?」
「酔っ払いは寝てろっつの。床でもどこでも寝れそうなことこで寝ろよ。」
「あっくんは何するの?」
「俺は漫画読む。」
「漫画?」
「…タツから借りた、ハニメロをな。」
「えぇー!?ハニメロ読むの!?」
「んだよ食い付きいいなお前…。」
「だってハニメロ大好きなんだもんっ!」
「…お前、読んでんのか?」
「もっちろん!」

 唯は大きく頷いた。そんな唯に呆れたような顔をして、あっくんは口を開く。

「原作ファンって大体アニメ化嫌ったりするよな。声優次第で。」
「…た…確かにそういう部分はあるかも。」

 否定はできない事実なので、そこは正直に言う。あっくんに嘘は吐けないし吐きたくない。