ラブ☆ヴォイス

「洗い物終わりました。」
「ありがとー。」
「悪いな。」
「いーえっ!そんな大した量でもなかったですし。」
「…お前、変だぞ?」
「え?」

 …言葉遣いのことを言っている、のかもしれない。

「あーユイちゃん、これ、ユイちゃんの分。どーぞ!」
「あ、ありがとうございますっ!」
「お前飲めんのか?」
「分かんないですけど…挑戦です!」
「……。」

 何か物言いたげな表情を浮かべたあっくんをよそに、唯はグラスに口を付けた。ピリッと喉の奥が痛い。グラスの半分くらいを飲み干すと急に頭がクラクラした。

「おい…お前、大丈夫か?」
「ふぇ…?」
「…タツ…お前なぁ…。」
「あらぁー…思ったよりも弱かったかな。」
「なんだかぁ…ねむい…ねむ…ねむ…。」
「お前、日本語じゃねぇぞそれ。」
「冷静にツッこんでる場合?」
「ふわぁ…ねむ…む…ぐぅ…。」

 その後の記憶はない。朝の光が差し込むまで。