「俺がお前を嫌いになんねーように、お前も俺を拒むはずなかった。
…何ビビってんだよな、俺。らしくねー。」
「ビビる…?あっくんが?」
「あーまぁ、ビビってたんだと思う。多分。」
ストンと下ろされた先はあっくんのベッドの上。
前にもここに寝たことはあるのに、心拍数が全然違う。…今の方が比べ物にならないくらいうるさく鼓動する。
「あ…っくん…。」
真っすぐすぎる鋭い視線があたしを突き刺す。だからあたしは動けない。
あっくんがじりじりとまた距離を詰めてきた。
「…分かんないから怖いっつーのは…しゃーない。
だから怖いことじゃないって俺が教える。」
「い、今…?」
「今。」
「ちょっとまっ…。」
「待たない。」
『待てない』って言ってるようにも聞こえるあっくんの声、それに表情。
それを向けられたあたしは、…やっぱりどこにも逃げられない。
「唯。」
「…5秒待って。1回だけ深呼吸させて。」
「それは待つ。」
「ありがと。…すーっ…はぁ…。」
大きく息を吐いた。…う、やっぱり怖い。全然落ち着かないよ…5秒じゃなくて10秒にすれば良かった…。
「…目、泳いでるんだけど。」
「や、やっぱ無理…かも…。」
「俺も無理。」
「なんでぇ?」
「なんでって…欲しいからに決まってんだろ。お前は欲しくねーのか!」
「へっ!?」
…欲しい?あ、あっくんを?…そ、そんなの…。
…何ビビってんだよな、俺。らしくねー。」
「ビビる…?あっくんが?」
「あーまぁ、ビビってたんだと思う。多分。」
ストンと下ろされた先はあっくんのベッドの上。
前にもここに寝たことはあるのに、心拍数が全然違う。…今の方が比べ物にならないくらいうるさく鼓動する。
「あ…っくん…。」
真っすぐすぎる鋭い視線があたしを突き刺す。だからあたしは動けない。
あっくんがじりじりとまた距離を詰めてきた。
「…分かんないから怖いっつーのは…しゃーない。
だから怖いことじゃないって俺が教える。」
「い、今…?」
「今。」
「ちょっとまっ…。」
「待たない。」
『待てない』って言ってるようにも聞こえるあっくんの声、それに表情。
それを向けられたあたしは、…やっぱりどこにも逃げられない。
「唯。」
「…5秒待って。1回だけ深呼吸させて。」
「それは待つ。」
「ありがと。…すーっ…はぁ…。」
大きく息を吐いた。…う、やっぱり怖い。全然落ち着かないよ…5秒じゃなくて10秒にすれば良かった…。
「…目、泳いでるんだけど。」
「や、やっぱ無理…かも…。」
「俺も無理。」
「なんでぇ?」
「なんでって…欲しいからに決まってんだろ。お前は欲しくねーのか!」
「へっ!?」
…欲しい?あ、あっくんを?…そ、そんなの…。



