「…あっそ。それ聞いて安心した。ここんとこお前、ずっと緊張してたからな。特に泊まるってなると。」
「え…えっとそれは…。」
あっくんはいつだってお見通しなんだ。そんなこと、ちゃんと分かってる。
「…抱きしめるのは、アウト?セーフ?」
あっくんが切なげな表情を浮かべてあたしにそう言った。その表情に胸がきゅっと苦しくなる。そんな顔させてるのはあたしなのに。
「せ、セーフ、ですっ…。」
「じゃー遠慮なく。」
すっと伸びてきたあっくんの腕。すっぽりと頭が抱え込まれていて、あっくんの香りがぐっと強くなった。後頭部に回った手が優しく髪を撫でる。
あたしはゆっくりあっくんの背中に腕を回した。
「あー…やっぱまずったかも。」
「へ?」
「風呂あがりのお前、まずいんだった。」
「ま、まずいってえ?な、えっと…どういうこと?」
あっくんの身体がゆっくりと離れ、その真っすぐな瞳があたしに突き刺さる。
「…抑えきかなくなるってこと。いー匂いするし、全体的に潤むし。」
「それ、普段カサカサみたいじゃん!」
「そうじゃねーよ。…そうじゃねぇ。」
「あっくん…?」
一度伏せられたあっくんの目がもう一度あたしに向けられた。
あっくんの手がゆっくりと上がって、あたしの頬に触れる。
「っ…。」
「キスまで、とりあえず許して。」
たった一言、あっくんの声が聞こえてすぐに唇が優しく重なった。
「え…えっとそれは…。」
あっくんはいつだってお見通しなんだ。そんなこと、ちゃんと分かってる。
「…抱きしめるのは、アウト?セーフ?」
あっくんが切なげな表情を浮かべてあたしにそう言った。その表情に胸がきゅっと苦しくなる。そんな顔させてるのはあたしなのに。
「せ、セーフ、ですっ…。」
「じゃー遠慮なく。」
すっと伸びてきたあっくんの腕。すっぽりと頭が抱え込まれていて、あっくんの香りがぐっと強くなった。後頭部に回った手が優しく髪を撫でる。
あたしはゆっくりあっくんの背中に腕を回した。
「あー…やっぱまずったかも。」
「へ?」
「風呂あがりのお前、まずいんだった。」
「ま、まずいってえ?な、えっと…どういうこと?」
あっくんの身体がゆっくりと離れ、その真っすぐな瞳があたしに突き刺さる。
「…抑えきかなくなるってこと。いー匂いするし、全体的に潤むし。」
「それ、普段カサカサみたいじゃん!」
「そうじゃねーよ。…そうじゃねぇ。」
「あっくん…?」
一度伏せられたあっくんの目がもう一度あたしに向けられた。
あっくんの手がゆっくりと上がって、あたしの頬に触れる。
「っ…。」
「キスまで、とりあえず許して。」
たった一言、あっくんの声が聞こえてすぐに唇が優しく重なった。



