「…っ…!」
「な…なんだ?止まった?ってだいじょー…。」
「…っ…こ、来ないで。」
「別に君に何か危害を加えたりしないよ。
それより大丈夫?怪我とかしてない?」
「して…ない…からっ…。」
「え…?」
声を使う職業上、どうも音には敏感になる。
だから…
「…泣いてる…?」
「泣いて…ないっ…!」
「いやいや泣いてるよね。どっかぶつけた?衝撃の涙?」
暗くて顔も身体もどこにあるかは分からないけど、気配がする方へ近付いた。
「いたっ!」
「あ、ごめん。蹴っちゃった。」
どうやら彼女の足を蹴ってしまったらしい。かるーくだけど。
ていうか、靴に当たった感じがしない。
…この子、座ってる?
そう思って俺は屈んだ。
そしてポケットからケータイを取り出し、開いた。
ほのかに光る自分の顔と彼女の顔。
…ほらな、やっぱり。
「泣いてんじゃん。怪我してなーい?」
「な…なんだ?止まった?ってだいじょー…。」
「…っ…こ、来ないで。」
「別に君に何か危害を加えたりしないよ。
それより大丈夫?怪我とかしてない?」
「して…ない…からっ…。」
「え…?」
声を使う職業上、どうも音には敏感になる。
だから…
「…泣いてる…?」
「泣いて…ないっ…!」
「いやいや泣いてるよね。どっかぶつけた?衝撃の涙?」
暗くて顔も身体もどこにあるかは分からないけど、気配がする方へ近付いた。
「いたっ!」
「あ、ごめん。蹴っちゃった。」
どうやら彼女の足を蹴ってしまったらしい。かるーくだけど。
ていうか、靴に当たった感じがしない。
…この子、座ってる?
そう思って俺は屈んだ。
そしてポケットからケータイを取り出し、開いた。
ほのかに光る自分の顔と彼女の顔。
…ほらな、やっぱり。
「泣いてんじゃん。怪我してなーい?」



