ラブ☆ヴォイス

「…っ…!」
「いきなり身体中熱くなってねぇ?」
「なった!なったに決まってるでしょ!?」

 あっくんと少し距離を取って、唯は熱くて仕方がない頬を手で押さえながらそう言った。

「なぁ、もっと熱くしていい?」
「へ?」
「…鈍感女。」
「ちょっ…何をっ…?」

 あっくんの手が唯の服に伸びてきた。

「ひゃーなになに?やめてーっ!」
「なんで?俺、お前の彼氏。お前、俺の何?」
「…い…一応…か…彼女ですっ…。」
「一応じゃなくて絶対的に彼女。俺成人した超健康男性、お前、成人した超健康女性。…よくね?」
「なっ…なななななにがっ?」
「男と女がベッドですること、想像してみろ。」
「へっ?え?あ…。」

 …よからぬ妄想が現実になりかけてる…!確かに身体中の熱がさらに暴走を始めた。