「達也さんが…?」
「ああ。『御堂はこれを読んだ方がいい。唯ちゃんの気持ちは、この頃からただ真っすぐに御堂に向いてるから。』って言って押し付けてきてな。それにCDまで。」
「CD?」
「1年前の6月24日のオンエアのCDだよ。それ聴き直して、お前の手紙に目を通した。」
「…読んだ感想…は?」
「お前、好き好きって言いすぎだろ…って普通に思った。」
「だって…それしか言葉がっ…。」
「でも、俺の声一つでこんなに嬉しがってくれる奴もいるんだなって…それは素直に嬉しいと思ったよ。
お前だから…尚更だけど。」
「え…?」
「ずっと無条件に好きでいてくれるような奴を…欲してたんだと思う。声優としての俺も、そうじゃない俺も一人の俺で、その一人の〝俺〟っていう存在をただ愛してくれるような奴をさ。」
「どっ…どっちも大好きだよっ!」
「…んなこと知ってる。」
あっくんの手が唯の頭を優しく引き寄せる。その手に導かれるまま、唯はあっくんの胸に頭を預ける。
「手紙を出した時と今、気持ち、変わってねぇのか?」
「え…?」
あっくんが抱きしめた腕を緩める。瞳と瞳がぶつかり合って、唯はその視線から逃れられない。
「ああ。『御堂はこれを読んだ方がいい。唯ちゃんの気持ちは、この頃からただ真っすぐに御堂に向いてるから。』って言って押し付けてきてな。それにCDまで。」
「CD?」
「1年前の6月24日のオンエアのCDだよ。それ聴き直して、お前の手紙に目を通した。」
「…読んだ感想…は?」
「お前、好き好きって言いすぎだろ…って普通に思った。」
「だって…それしか言葉がっ…。」
「でも、俺の声一つでこんなに嬉しがってくれる奴もいるんだなって…それは素直に嬉しいと思ったよ。
お前だから…尚更だけど。」
「え…?」
「ずっと無条件に好きでいてくれるような奴を…欲してたんだと思う。声優としての俺も、そうじゃない俺も一人の俺で、その一人の〝俺〟っていう存在をただ愛してくれるような奴をさ。」
「どっ…どっちも大好きだよっ!」
「…んなこと知ってる。」
あっくんの手が唯の頭を優しく引き寄せる。その手に導かれるまま、唯はあっくんの胸に頭を預ける。
「手紙を出した時と今、気持ち、変わってねぇのか?」
「え…?」
あっくんが抱きしめた腕を緩める。瞳と瞳がぶつかり合って、唯はその視線から逃れられない。



