「…懐かし…かったな、少し。」
「え?」
「これ、書くのにすっごい勇気が必要で、ものすごぉーく必死に書いた自分を思い出しちゃった。」
「の割に書いてること、相当情熱的だけど?」
「書いてるうちにこうなっちゃったんだもん!もしかしたら読まれないかもしれないし、もういいや!出しちゃえって思って出して…。」
「…確かに、俺は基本的にファンレター読まないけど。」
「えぇ!?そうなの!?」
「前は読んでた。…祥と別れる前…は、な。」
あっくんの声が掠れた。唯は思わず振り返った。その表情は僅かに歪んでいて、どこか苦しそうで。だから唯はその頬にそっと手を伸ばした。
「…あぁ、悪い。別にお前に心配してほしくて言ったんじゃねぇよ。んな顔すんな。」
「だって…声も表情も…大丈夫に見えないんだもんっ…。」
「…この手紙読んでたら、もっと前に変われたのかもしんねぇなって、今更だけどちょっと思った。」
「え…?」
「俺へのファンレター、全部タツが預かってんだ。事務所にも置いておけないから俺は捨てろって言ってたんだけど、タツがそこはどうしても譲らなくて…つーかタツはそれを良しとはしなくて。だったらウチで預かってやるって言ってきかなくてさ。…それでお前とモメた時、これ持ってきたんだよ。」
あっくんが指差したのは、もちろん唯の手紙。
「え?」
「これ、書くのにすっごい勇気が必要で、ものすごぉーく必死に書いた自分を思い出しちゃった。」
「の割に書いてること、相当情熱的だけど?」
「書いてるうちにこうなっちゃったんだもん!もしかしたら読まれないかもしれないし、もういいや!出しちゃえって思って出して…。」
「…確かに、俺は基本的にファンレター読まないけど。」
「えぇ!?そうなの!?」
「前は読んでた。…祥と別れる前…は、な。」
あっくんの声が掠れた。唯は思わず振り返った。その表情は僅かに歪んでいて、どこか苦しそうで。だから唯はその頬にそっと手を伸ばした。
「…あぁ、悪い。別にお前に心配してほしくて言ったんじゃねぇよ。んな顔すんな。」
「だって…声も表情も…大丈夫に見えないんだもんっ…。」
「…この手紙読んでたら、もっと前に変われたのかもしんねぇなって、今更だけどちょっと思った。」
「え…?」
「俺へのファンレター、全部タツが預かってんだ。事務所にも置いておけないから俺は捨てろって言ってたんだけど、タツがそこはどうしても譲らなくて…つーかタツはそれを良しとはしなくて。だったらウチで預かってやるって言ってきかなくてさ。…それでお前とモメた時、これ持ってきたんだよ。」
あっくんが指差したのは、もちろん唯の手紙。



