ラブ☆ヴォイス

 『誕生日おめでとうって言葉があんなに嬉しかったことって、今までないです。本当にありがとうございます!
 御堂さんのことは前からとても好きだったけれど、もっともっと好きになりました。御堂さんの声が聞けるだけで、その日を頑張ろうって思えるし、誕生日おめでとうって言ってもらえて、本当に生まれてきて良かったなって心の底から思いました。だから、両親にも私を生んでくれたこと、素直に感謝することもできました。本当に本当にありがとうございました。
 これからも御堂さんのこと、大好きです。絶対一生大好きです。声優としての御堂さんも、『ミドソラ』で見せてくれるちょっと素っぽい御堂さんも大好きです。御堂さんのこと、好きな気持ちはきっと、誰にも負けません!ずっとずっと大好きなので、ずっとずっと応援し続けます。
         三井唯』

 読み終わって手紙を閉じると、あっくんがくしゃっと頭を撫でてくれた。

「…?」
「よくできたから、いいこいいこ。」
「っ…あたし、子どもじゃないよっ!」
「じゃ、やめる?」
「やっ…それは…や…だけどっ…。」
「じゃあ大人しく、いいこいいこされとけ。」
 
 あっくんの手が優しくあたしの頭を撫で続ける。