「……。」
「…なんだよ、読まねぇなら…。」
「よよよ読みますっ!」
「どーぞ。」
「うっ…。」
変わらない、自分の字。いつもよりも丁寧。それもそのはずだ。あこがれのあっくんへの手紙なのだから。
「よっ…読みますっ!」
「どーぞって。」
「ってこの体勢で?」
「いーだろ、別に。お前、抱き心地いいからしゃーねぇ。」
「いっ…意味分かんないよっ!」
「読んでる間はなんもしねぇから、安心して読め。」
「安心できないよっ!」
「なんでだよ?」
「どっ…ドキドキ…するもんっ…!」
抱きしめられるのは好きだけれど、ずっとこの体勢というのは…それに体勢で音読って…厳しい。
「声震えても笑ったりしねぇから、読んで。な?」
うっ…!あっくんはずるい。その声で、そんな風に囁かれて、嫌だと言えるはずが…ない、のに…。
「…笑わないでよ?」
「笑わねぇって。」
唯はすぅっと小さく息をはいた。
「…なんだよ、読まねぇなら…。」
「よよよ読みますっ!」
「どーぞ。」
「うっ…。」
変わらない、自分の字。いつもよりも丁寧。それもそのはずだ。あこがれのあっくんへの手紙なのだから。
「よっ…読みますっ!」
「どーぞって。」
「ってこの体勢で?」
「いーだろ、別に。お前、抱き心地いいからしゃーねぇ。」
「いっ…意味分かんないよっ!」
「読んでる間はなんもしねぇから、安心して読め。」
「安心できないよっ!」
「なんでだよ?」
「どっ…ドキドキ…するもんっ…!」
抱きしめられるのは好きだけれど、ずっとこの体勢というのは…それに体勢で音読って…厳しい。
「声震えても笑ったりしねぇから、読んで。な?」
うっ…!あっくんはずるい。その声で、そんな風に囁かれて、嫌だと言えるはずが…ない、のに…。
「…笑わないでよ?」
「笑わねぇって。」
唯はすぅっと小さく息をはいた。



