ラブ☆ヴォイス

「んじゃ、頑張って慣れろ。俺も甘やかすから。」
「甘やかすって!」
「…とりあえず、メシ作ろう。指示ちょうだい。」
「え…?」
「一緒に作るって。」
「えっ…いっ…いいよっ!お仕事忙しかったし、疲れてるでしょ?ちゃんと休んで?」
「さっきチャージしたから大丈夫。」
「ご飯だったらあたし一人で充分だし…。」
「…ったく…お前はストレートに言わないと伝わんねぇな、マジで。」
「え…?」

 あっくんが唯の手を引きながらキッチンへと向かう。そして唯を定位置に連れて来ると、すっとその隣にあっくんが立つ。あっくんが唯の髪に優しく触れる。その手に導かれるように、あたしはあっくんを見上げた。

「…?」
「つまりさ、隣に立ちたいわけ。会える時はちゃんと…お前との時間にしたい。…そーゆーこと。」

 ポンポンと軽く頭を撫でながら、あっくんが優しく微笑む。…うぅ…だから…こういうのに慣れないんだってばぁー!