「…祥…も、お前と始めは同じだったんだ。」
「え…?」
「声優としての御堂明博のファンだった。好きだと言ってきたのも、向こうからだった。」
どこか悲しそうに、あっくんが言葉を紡いでいく。唯はドキドキする心臓を抑えて、その言葉に耳を傾けた。
「祥はラジオスタッフの一人だったんだ。ある日ファンだって言われて、そこからよく話すようになった。」
「…そうなんだ…。」
「祥は…やっぱファンってこともあって、どの作品のどこが良かったとかそういうのをたくさん言ってくれた。…作品に対する感想とかはためにもなるし、…俺の仕事を真剣に見てくれてる人がいることがとにかく嬉しかった。…気が付けばいつも、当たり前みたいに祥がそばにいて、付き合ってた。俺なりに、真剣にちゃんと祥を好きだったんだと思う。」
…これはかなりぐさっとくる。そう思いながら、唯は右手で胸をさらにぎゅっと抑えた。
「…何?苦しい?別にそんなに強く抱きしめてねぇけど。」
「わ…分かってたことだったけど…あっくんが別の人を好きって言うの、辛いなって…。」
「じゃあ止めるか?」
「いいです!続けてくださいっ!」
「はいはい。」
あっくんが腕の力を強めた。
「え…?」
「声優としての御堂明博のファンだった。好きだと言ってきたのも、向こうからだった。」
どこか悲しそうに、あっくんが言葉を紡いでいく。唯はドキドキする心臓を抑えて、その言葉に耳を傾けた。
「祥はラジオスタッフの一人だったんだ。ある日ファンだって言われて、そこからよく話すようになった。」
「…そうなんだ…。」
「祥は…やっぱファンってこともあって、どの作品のどこが良かったとかそういうのをたくさん言ってくれた。…作品に対する感想とかはためにもなるし、…俺の仕事を真剣に見てくれてる人がいることがとにかく嬉しかった。…気が付けばいつも、当たり前みたいに祥がそばにいて、付き合ってた。俺なりに、真剣にちゃんと祥を好きだったんだと思う。」
…これはかなりぐさっとくる。そう思いながら、唯は右手で胸をさらにぎゅっと抑えた。
「…何?苦しい?別にそんなに強く抱きしめてねぇけど。」
「わ…分かってたことだったけど…あっくんが別の人を好きって言うの、辛いなって…。」
「じゃあ止めるか?」
「いいです!続けてくださいっ!」
「はいはい。」
あっくんが腕の力を強めた。



