唯が座ると、するっとあっくんの両腕が後ろから延びてきた。背中からぎゅっと抱きしめられた形になる。
「…っ…あっくん!」
「なに?」
右耳の近くであっくんの声が聞こえる。囁きにも似た小さな声が、まるでハニメロの先生みたいでドキドキは余計に加速する。
「っ…みっ…耳元で言わないでっ!」
「…お前さぁ…ドキドキしてんの分かるけど、しすぎじゃね?」
「だっ…誰のせいだと思ってんの?」
「俺のせいだって分かってやってる。」
「あっくん!」
ぐるんと振り返ると、本当に目と鼻の先に、あっくんの目と鼻がある。
「…っ…!」
「自分で振り返っておいてそのリアクションはないだろ。この距離にいるの分かってただろ?」
「ちちち…近…。」
唯はもう一度首を動かして真正面を向いた。あっくんの心臓の音が、背中から確かに伝わってくる。
「…お前が動揺してるうちに話す。」
「なっ…ちゃんと聞かせてよっ…!」
「…話すよ。俺が女を信じられなくなった理由。」
あっくんの声が唯をからかうモードから真面目モードに切り替えられた。
「…っ…あっくん!」
「なに?」
右耳の近くであっくんの声が聞こえる。囁きにも似た小さな声が、まるでハニメロの先生みたいでドキドキは余計に加速する。
「っ…みっ…耳元で言わないでっ!」
「…お前さぁ…ドキドキしてんの分かるけど、しすぎじゃね?」
「だっ…誰のせいだと思ってんの?」
「俺のせいだって分かってやってる。」
「あっくん!」
ぐるんと振り返ると、本当に目と鼻の先に、あっくんの目と鼻がある。
「…っ…!」
「自分で振り返っておいてそのリアクションはないだろ。この距離にいるの分かってただろ?」
「ちちち…近…。」
唯はもう一度首を動かして真正面を向いた。あっくんの心臓の音が、背中から確かに伝わってくる。
「…お前が動揺してるうちに話す。」
「なっ…ちゃんと聞かせてよっ…!」
「…話すよ。俺が女を信じられなくなった理由。」
あっくんの声が唯をからかうモードから真面目モードに切り替えられた。



