とても短い言葉。だけど全てが詰まっている。
何回言えば伝わるんだろう。溢れて止まらない、こんなにいっぱいの〝好き〟って気持ち。目の前のあっくんは、目を丸くしたまま、あたしをただ見つめていた。
「理由、探したけど…どれもね、ピタッと当てはまらないの。気付いたら大好きで、なんで好きなのかって言われたら…理由ね、あっくんだから…なの。」
「……。」
「そんな理由じゃ嫌かもしれないけど…。でも、でもっ…この気持ちだけは本当に信じてほしくてっ…。あっくんがあたしを好きになってくれるかは別としても…気持ちだけはちゃんと知っててほしいの。好き…ですっ…あっくんのこと…やっぱり好き…。」
「…っ…お前なぁ…目に涙溜めながらそういうこと言うのは反則だろ…。」
「え…?」
不意に右腕が引かれて、そのままあっくんの腕が唯をぎゅっと抱きしめる。冷房の効いた涼しい部屋の中で、あっくんの温もりだけが直に伝わってくる。
「…あ…っくん…?」
「…信じたく…なるんだよ、お前の言葉。」
「え…。」
「信じるのが嫌なのに。」
「どうして…?」
「…思い出すから。…祥を。」
ズキっと音がしたんじゃないかと思えるくらいに痛く感じる。あっくんの口から出た、その名前。
何回言えば伝わるんだろう。溢れて止まらない、こんなにいっぱいの〝好き〟って気持ち。目の前のあっくんは、目を丸くしたまま、あたしをただ見つめていた。
「理由、探したけど…どれもね、ピタッと当てはまらないの。気付いたら大好きで、なんで好きなのかって言われたら…理由ね、あっくんだから…なの。」
「……。」
「そんな理由じゃ嫌かもしれないけど…。でも、でもっ…この気持ちだけは本当に信じてほしくてっ…。あっくんがあたしを好きになってくれるかは別としても…気持ちだけはちゃんと知っててほしいの。好き…ですっ…あっくんのこと…やっぱり好き…。」
「…っ…お前なぁ…目に涙溜めながらそういうこと言うのは反則だろ…。」
「え…?」
不意に右腕が引かれて、そのままあっくんの腕が唯をぎゅっと抱きしめる。冷房の効いた涼しい部屋の中で、あっくんの温もりだけが直に伝わってくる。
「…あ…っくん…?」
「…信じたく…なるんだよ、お前の言葉。」
「え…。」
「信じるのが嫌なのに。」
「どうして…?」
「…思い出すから。…祥を。」
ズキっと音がしたんじゃないかと思えるくらいに痛く感じる。あっくんの口から出た、その名前。



