* * *
「…一体何時だと思ってんだ?」
「…んー…?」
「てめぇ…。」
この声は…あっくん?
「あっくん…?」
「そろそろ帰れ。親、心配すんぞ?」
「…たぁい…頭…。」
「弱ぇのに飲むんじゃねぇよ。お前は酒飲んでるんじゃなくて酒に飲まれてる。」
「…上手いね、あっくん。」
「ふざけんな。もう10時だ。親に連絡してあんのか?」
「…お母さん、お仕事だからへーき。」
「父親は?」
「いない。出て行っちゃったから。」
「…悪い。」
あっくんの顔が一気に暗くなった。そんな顔は初めて見るからすごく焦る。
「ってもう何年も前の話だしっ…ホントにへーきなの。」
「へーきへーきって言ってる割に、顔が平気に見えねぇよバーカ。」
あっくんの右手がコツンとあたしの頭をぶった。そう見えるんだ。あっくんって意外とちゃんと見ててくれてるのかな、なんて訊けないけど。でも、そう思うと自然と笑顔になる。
「…一体何時だと思ってんだ?」
「…んー…?」
「てめぇ…。」
この声は…あっくん?
「あっくん…?」
「そろそろ帰れ。親、心配すんぞ?」
「…たぁい…頭…。」
「弱ぇのに飲むんじゃねぇよ。お前は酒飲んでるんじゃなくて酒に飲まれてる。」
「…上手いね、あっくん。」
「ふざけんな。もう10時だ。親に連絡してあんのか?」
「…お母さん、お仕事だからへーき。」
「父親は?」
「いない。出て行っちゃったから。」
「…悪い。」
あっくんの顔が一気に暗くなった。そんな顔は初めて見るからすごく焦る。
「ってもう何年も前の話だしっ…ホントにへーきなの。」
「へーきへーきって言ってる割に、顔が平気に見えねぇよバーカ。」
あっくんの右手がコツンとあたしの頭をぶった。そう見えるんだ。あっくんって意外とちゃんと見ててくれてるのかな、なんて訊けないけど。でも、そう思うと自然と笑顔になる。



