ラブ☆ヴォイス

* * * 

「できましたー♪」
「おぉーいいにおい!お疲れ様、唯ちゃん。」
「はいっ!どうぞ、召し上がれ。」

 唯が作ったのは魚介のスープパスタだった。ちょっと凝り過ぎたけれど、味見したら美味しかったし、あっくんたちの口にも合ってくれることを祈るばかりだ。

「あの…お味…どうですか?」
「…これ、唯ちゃんオリジナルなの?」
「えっと…前に家でよく作ってたのでそのまんま作ったんですけど…。」
「すっげぇ美味い。」
「ホントですか?良かったぁー…。」
「御堂はどうよ?」

 唯はおそるおそるあっくんの方を見た。あっくんの口には合ったのかな?

「ん、んまい。」
「他になんかねぇのかよー?」
「美味いっつーのが最高の褒め言葉だろ。」
「どこがどのように美味いのかまで言うのが男だろー!」
「意味分かんねぇし。」
「嬉しいっ!ありがとう、あっくん!」

 あっくんの口から聞く『美味しい』は特別だ。だから、それだけですごく嬉しい。