* * *
気が付けば6時50分。唯は玄関の外に出てあっくんを待つ。手には食材もばっちり揃えた。5分くらい待った頃、足音が遠くから聞こえてきた。
「唯ちゃんに会うの久しぶりだなぁー♪」
「あっそ。」
「御堂は?」
「覚えてねぇ。」
覚えていないなんてひどい!そんな風に思っていた時だった。唯の視界がばっちりあっくんと達也さんを捉える。
「唯ちゃーん!」
「達也さん!」
「唯ちゃんだぁー!久しぶりー!」
「おっ…お久しぶりですっ!」
「明日から夏休みだよね?」
「へっ…なんで知って…。」
「前にね、唯ちゃんの大学通りかかって、通りすがりの女の子に夏休みいつから?って訊いたんだよね。」
「あ…そうだったんですか…でもなんで…?」
「夏休み中、唯ちゃんといっぱい遊ぼうと思ってさ!」
にっこりと笑ってそう言う達也とは正反対に、あっくんはやっぱり仏頂面だ。
「…タツ、近所迷惑。騒ぐんなら中にしろ。あと、食材貸せ。」
「え?」
「持つから貸せって。」
半ばひったくるように唯からスーパーの袋を奪うあっくん。重いの、気付いてくれたのかな?
気が付けば6時50分。唯は玄関の外に出てあっくんを待つ。手には食材もばっちり揃えた。5分くらい待った頃、足音が遠くから聞こえてきた。
「唯ちゃんに会うの久しぶりだなぁー♪」
「あっそ。」
「御堂は?」
「覚えてねぇ。」
覚えていないなんてひどい!そんな風に思っていた時だった。唯の視界がばっちりあっくんと達也さんを捉える。
「唯ちゃーん!」
「達也さん!」
「唯ちゃんだぁー!久しぶりー!」
「おっ…お久しぶりですっ!」
「明日から夏休みだよね?」
「へっ…なんで知って…。」
「前にね、唯ちゃんの大学通りかかって、通りすがりの女の子に夏休みいつから?って訊いたんだよね。」
「あ…そうだったんですか…でもなんで…?」
「夏休み中、唯ちゃんといっぱい遊ぼうと思ってさ!」
にっこりと笑ってそう言う達也とは正反対に、あっくんはやっぱり仏頂面だ。
「…タツ、近所迷惑。騒ぐんなら中にしろ。あと、食材貸せ。」
「え?」
「持つから貸せって。」
半ばひったくるように唯からスーパーの袋を奪うあっくん。重いの、気付いてくれたのかな?



