何にもない俺んちで、いったい何やってんだろ…?
多分暇だよな…。
昼飯とか…勝手に何か作る…のか?
もしかして、なんか作ってくれば良かったか?

俺の思考を占めているのは彼女だった。
まさしく心ここに在らずの状態。


「…い…先生!!」

「え?」

「何ぼーっとしてんの?
とっくの昔に書き終わってんだけど?」

「珍しいねー宮園先生がぼーっとするなんて。」

「先生!!もしかして失恋!?」

クラスの女子が一斉に騒ぎだす。

「失恋しちゃったからぼーっとしちゃったの?」

「かわいそすぎるー!!
先生の慰めパーティしよっか。」

「あのなぁ…
別に失恋とかしてないから。
ていうか鎌田、ほとんど合ってない。」

「それはほとんど天野が書いてくれましたー!!」

「お前書けよ…。」