「この手で…守るなんて…
傲慢すぎる思いだったんだ…」



冷たく俺の声が部屋に残る。

所詮俺は何も守っていなかったんだ。

彼女の心も、身体も、全てを。




あの時にも似た…

むしろあの時よりも暗い闇が俺を包むような感覚。

絶望。









ふっと彼女の洋服箪笥に目をやると紙きれが落ちていた。