【Satoshi side】

やられた…と思った。

朱音の腕がいいことは知っていた。

だけどまさかここまでやられるとは…

元々彼女は綺麗な顔をしていた。
それこそ高校生には見えないぐらいの。

しかし今日は本当に俺と同い年だと言ってもバレないと思う。
老けてるとかそういう意味ではなくて。

俺が直視できないくらい

「綺麗」

だった。


「先生?なんか…大丈夫?
手、ものすごく熱い。」

「え…?あ、ごめん。離そっか?」

「大丈夫。」


俺の体は感情にだいぶ素直らしい。