こうして、引っ越しは無事終わった。 …いや、終わるはずだったんだ。 「よし、もう荷物はないよ!行こうか」 そう言って、ドアを閉めようとしたとき 「待って。なんかあるよ!手紙みたいなやつ」 この真っ白な封筒に気づかなければ…。 「何だろう?」 拾って裏を見ると、“山田悠”と記されていた。