見上げると、真っ赤になった顔があった。 口を手で覆って、恥ずかしそうに横を向いている。 「自分に好意をもってるやつにそーゆーこと言うなよな。勘違いしちまう」 「え…?」 「だから…」 グイッと腕を引かれた。 その瞬間、唇が重なって。 「こういうこと」 「…っっ」 さっきまで、真っ赤な顔をしていたライチが急に男の人にみえた。