「あっくんだー」 「えっと、朱里ちゃん?」 あまりにも、懐かしくて懐かしくてついあっくんに抱きつく。 昔とは、違ってあたしよりも大きい。 でも、この匂い。 変わってない。 「朱里ちゃん」 名前を呼ばれて、自分がどれだけ大胆なことをしているのかやっと気づいて、慌てて離れる。 「ご、ごめん!懐かしくてつい」 謝るあたしにあっくんは。 「よかったのに、そのままで」 なんて、言うから、なんか不思議な気分だ。 昔に戻ったみたいで。