バタバタとしていた創立記念式典も終わり、やっと訪れた静寂の日常。

定期的な業務と雑用をこなしながら、気がつけば10月も後半。



そんなある日。

いつものように定時後、喫煙室でタバコに火をつけ何人かで談笑してると、途中で柊サンも喫煙室にやってきて。

私は意識しないように、他のメンバー含めて柊サンとも少しの会話を楽しんでた。


そのうち、私と柊サン以外のメンバーが設備トラブルとかなんとかでバタバタと部屋を出て行ってしまい、柊サンと二人きりになってしまった....。


ど....どうしよう。

私もココ出て行こうかな...。

でも、二人きりで話せるチャンスなんて滅多にないし....。



なんて、1人で悩んでると。

「椎名?具合でも悪いのか?」

と、柊サンが声を掛けてきた。

私が黙って俯いてるのを心配してくれたのかな?(苦笑)


「あ、いや、大丈夫デス・・。」

「そうか?急に静かになるから。お前が静かなのって気持ち悪いし。笑」

「いやいや、柊サン。気持ち悪いって、かよわい乙女に対して失礼ですよね。」

「ハハッ。かよわい乙女かよ!!かよわい乙女はこんなトコで、オヤジみたいにタバコなんて吸わねぇよ。笑」

「オ....オヤジィ??それ、地味にショックですね....。」


2人きりになっても意外と、普通に会話楽しめるもんだなー。

だなんて事を思いながら、バカみたいな事で笑ってた。