リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『純愛』・5

「キミ、オレにスゴク懐いてくれるし、素直で可愛いし。ホントにたまらない」

先輩はそう言って、頬をすり寄せてきました。

「わわわっ!? せっ先輩、いつからわたしが先輩のこと好きだって、気付いたんですか?」

「ん~。何となく? 気付いた時にはオレもキミのこと、好きだったしね。何せ夢にまで見るぐらいだもの」

あっ…あの寝言って、わたしの夢を見てたから?

「でもせっかく現実世界でも両想いになれたんだから、言ってほしいな。あの言葉」

間近で微笑まれ、言葉に詰まります。

だけど精一杯の勇気を持って、わたしは言いました!

「すっ好きです! 先輩!」

「―うん。オレも好きだ」

先輩の頬が赤くなりました。

再び近付いてくる唇。

わたしは先輩にしがみつきながら、そのキスを受け止めました。