「これに、映画のあらすじがザッと書いてあるから。目を通しておいてね」 「了解ッス」 …って、本当に見るかは分からないんだけどね。 一応、今日の仕事についての資料は、菊池が捨てたというスケジュール表と一緒にまとめていた。 だけど、捨てたという事は、きっとその資料にも、目を通していないだろう。 …しっかりしてよ、未来のマネージャーさん。 「あゆ」 「へ…?」 すっかり菊池に対して呆れ返ったあたしの耳に、貞永の声が入ってくる。 貞永の方に視線を移すと、壁時計の方向に、指先を向けていた。 .