「ん…」 いつも通りの朝。 あたしは耳元で鳴り響くケータイのアラームを止めようと、手を伸ばす。 だけど、手にケータイの感触を感じる事は無くて。 むしろ、何か固くて、温かいモノが、指先から伝わってきた。 …なんだ、コレ? 心の中で疑問に感じたあたしは、とりあえず目を開けてみる事にした。 「あゆ、えらい朝から積極的だな」 「は…?」 心の声が、思わず口に出てしまう。 …目の前には、ニヤニヤと妖しく笑う貞永。 そして、あたしの指先は… 「…って、ぎゃあーッ!!」 貞永の、胸板に。 .