小さな瓶に


手紙とプレゼントをつめる


翔の元へ届くように


願いをこめながら


瓶を波に預ける


瞬く間に瓶は見えなくなり


波にのまれていく





お誕生日おめでとう


夕日が沈む海を見つめながら


半年前のあの日を思い出す


時間は確実に進み


あたしもいつかは翔の歳を越す


ねぇ翔


あなたから今ここにいるあたしは見える?


見えるなら


あたしともう一度約束して?


来年も再来年も


これからずーっと


翔の誕生日にはここにくるって


約束して?


きっとあなたは


笑顔で


待っていてくれるよね





あなたのそのお日様のような笑顔


いつまでも絶やさないでね


大好きだよ