「…先輩ら。あんたにベタ惚れだから、持ってきたんだろ」

「あとで神さんと麗先輩にお礼言わないとだね!……ん?ちょっと待って…私を持ってきてくれた先輩達はどこに行ったの?なんで上原くんがいるの?」

「………えっと…先輩らは片付けの準備あるらしいからお前が見てろって命令されたんだ」


いきなりそんなこと言われたから困った。
とっさに言葉が出てきてよかった…


「…じゃ、俺はもう帰るから」


俺が立って歩くと、矢崎桜がくいっと俺の服を引っ張った。


「居てくれてありがと…」

「…別に」


なんか…少し体が熱いというか心臓が熱くなった気がした。

早く家帰ってシャワー浴びよ…



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