その次の日から俺は矢崎桜と目を合わさなかった。言葉すら交わさなかった。 俺はラッキーと思っていたが、矢崎桜はラッキーと思っていなかったらしい 「上原くん、その…」 「矢っ崎ー!今日は俺様と特訓だぜー!」 神さんは矢崎桜の肩に手を置いた。 「はい……」 返事と同時に、なんで俺のほうを見るんだ? そんなに俺と仲直りしたいのか? 「………。」 そんなこんなでとうとう体育祭前日になった。 .