初めて父親が癌に侵されてると 分かったのは、僕と母親と担当医の 3人での話し合いの時だった。 よくドラマである光景が現実に起こった。 当時、背中の痛みで検査入院を していたのは僕も知っていたが まさか大丈夫だろう、と あまり気にも止めないでいた。 入院してから2日後 母親から、「一緒に病院に来て欲しい」と かなり動揺していた声で電話が入った 思わず妙な胸騒ぎを覚えたのは 今でもはっきりと覚えている。