「奥平と居ると、胸が苦しくて心臓が忙しなく動いて、体温の上昇が半端じゃなくて

学校にいるのに奥平の事考えてて、そしたら胸がやっぱり苦しくなって


私、奥平とは居れない

これってれっきとした拒否反応だと思う

やっぱりライバルが恋愛なんて変なんだよ」




自分で言って納得した。

うんうんそうだ


奥平も納得してくれるんじゃないかと思って振り返ったらグイッと手を引き寄せられた。




「……本気でいってんの。それ」


奥平は私の首筋に顔を埋めるようにしてるから表情が伺えない



「う、ん

お、奥平は?どうして私といるの?」



なんだかシドロモドロになってしまって、行き場のない私の手は奥平の少し伸びた髪を触っていた。