☆
アディマたちは、西へと向かっていた。
太陽の沈む方だ。
最初の旅の時は、太陽が昇る方に向かっていたので、このまま進めばまた梅のいる領地に戻れるのだろう。
その前に。
神殿から、ひとつ西の領主の屋敷に立ち寄ることとなった。
そこには──シャンデルがいるのだ。
領主の挨拶の後に現れたシャンデルは、まずアディマの姿に驚いていた。
頭では分かっていたのだろうが、驚かずに済むという話でもない。
「神殿までお供できず、本当に申し訳ありませんでした」
深々と腰をかがめる彼女の足は、もう問題なさそうだ。
そんなシャンデルが、次に驚いたのは──おまけの二人である。
あ、あは。
「お久しぶりです…」
景子は、おそるおそる話かけた。
前よりしゃべれるようになりましたという意味と、また戻ってきちゃいましたという意味で。
「ああ…そうですの」
ツン、とシャンデルは一瞥しただけで、あらぬ方を向いてしまう。
その次の瞬間。
ダイが、くっと一笑した。
笑わずには、いられなかったように。
すぐさま、シャンデルに睨まれて、ダイは唇を閉じた。
何か、ダイにしか分からない事情でもあるのだろうか。
景子が「?」になっていると、アディマがこう教えてくれたのだ。
「シャンデルは、二人がいなくなってから、すごく気落ちしてね…再会出来て、あれでも喜んでいるんだよ」
言葉に驚いて、彼女はシャンデルの方へと視線をブン投げてしまった。
何を言われたのか分かったのか、シャンデルが一瞬で耳まで赤くなる。
目だけ、一生懸命景子を睨んでいるが、まったく迫力がなかった。
しかも、告げ口した相手がアディマなのだから、彼を睨んだり責めたりできるはずもなく。
ププププイッ!
顎で、大きく弧を描くので精いっぱいのようだった。
アディマたちは、西へと向かっていた。
太陽の沈む方だ。
最初の旅の時は、太陽が昇る方に向かっていたので、このまま進めばまた梅のいる領地に戻れるのだろう。
その前に。
神殿から、ひとつ西の領主の屋敷に立ち寄ることとなった。
そこには──シャンデルがいるのだ。
領主の挨拶の後に現れたシャンデルは、まずアディマの姿に驚いていた。
頭では分かっていたのだろうが、驚かずに済むという話でもない。
「神殿までお供できず、本当に申し訳ありませんでした」
深々と腰をかがめる彼女の足は、もう問題なさそうだ。
そんなシャンデルが、次に驚いたのは──おまけの二人である。
あ、あは。
「お久しぶりです…」
景子は、おそるおそる話かけた。
前よりしゃべれるようになりましたという意味と、また戻ってきちゃいましたという意味で。
「ああ…そうですの」
ツン、とシャンデルは一瞥しただけで、あらぬ方を向いてしまう。
その次の瞬間。
ダイが、くっと一笑した。
笑わずには、いられなかったように。
すぐさま、シャンデルに睨まれて、ダイは唇を閉じた。
何か、ダイにしか分からない事情でもあるのだろうか。
景子が「?」になっていると、アディマがこう教えてくれたのだ。
「シャンデルは、二人がいなくなってから、すごく気落ちしてね…再会出来て、あれでも喜んでいるんだよ」
言葉に驚いて、彼女はシャンデルの方へと視線をブン投げてしまった。
何を言われたのか分かったのか、シャンデルが一瞬で耳まで赤くなる。
目だけ、一生懸命景子を睨んでいるが、まったく迫力がなかった。
しかも、告げ口した相手がアディマなのだから、彼を睨んだり責めたりできるはずもなく。
ププププイッ!
顎で、大きく弧を描くので精いっぱいのようだった。


