黒の三日月

倉山がまるで漫画に出てきそうな、恋する乙女のようにキラキラした顔で言うから、

私もすかさず後に続いて一口食べる。

イチゴの甘酸っぱさと甘い生クリームが混ざり合って、何とも言えない美味しさ。

生クリームも今までに食べた事無いくらい、濃いミルクの味がした。

倉山が乙女チックになるのも無理はない気がする。


「良かった」

「何が?」


食べながら倉山が私を見ながら一言そう呟く。

私には何の事だかさっぱり分からず、倉山に聞いてみた。

すると倉山は“此処に来て良かった”という意味で言っていると思っていた

私の予想とは違う言葉を発した。