黒の三日月

喜ぶべきである場面で私は思わず挨拶もせずに、


「よよよよ、夜見!?」


 と、動揺しっぱなし。

まさかこんなにも早く押し掛ける事が出来るとは思わなかったしね。

しかも呼び捨てってかなり失礼だと思う。


「何故、動揺する。動揺する理由なんて何処にもないだろ?」


少し不機嫌そうな声色で彼はそう言う。

そうだよね、不機嫌になる理由は十分あるから怒っても仕方ないよ。

私は深呼吸をしてから、ゆっくりと言葉を発する。