黒の三日月

「あれ? お取り込み中?」


また、別の声が聞こえた。私はその声を1度だけ聞いた事がある。

それはあの夜、何故かビービー弾が飛んで来た日だ。


「思ったより早かったね、サトル」


鎌は持っていなかったけれどやっぱり黒で統一された格好。

ただ2人と違って、上はタンクトップにレッグウォーマー姿。

下はハーフパンツにシューズと言ったやや露出が目立った格好だった。

顔は何処となく倉山に似ているような……?


「やっぱりアキラ1人じゃ無理だった?」

「まあね。そっちは大丈夫?」

「大丈夫じゃなきゃ来ない。手こずったけど、今はもうアイツ1人でもなんとかなるから」


話が見えない。傍にいたヒイラギにボソリと今来た人物の事を聞いてみた。

ヒイラギの顔色はまた一段と青ざめた。