「ただいま!」
息を切らしながら玄関で靴を抜いで、
そのまま部屋に荷物を置いてから鏡の前で簡単に身支度を整えれば、
まずはお母さんの元よりも早くお兄ちゃんのいるあの和室へ。
きちんと正座して、まっすぐとお兄ちゃんの方を見つめてから……。
「今から改めて会いに行くよ。その時にね、言いたい事があるんだ。
此処だと多分お母さんに聞かれちゃうから言えないの。……それじゃあ、また後でね」
「紗千? いるなら顔見せなさい。支度は出来たの?」
何処からともなくお母さんの声が聞こえてくる。
今の言葉、聞かれていないよね? 少しドキドキした。
息を切らしながら玄関で靴を抜いで、
そのまま部屋に荷物を置いてから鏡の前で簡単に身支度を整えれば、
まずはお母さんの元よりも早くお兄ちゃんのいるあの和室へ。
きちんと正座して、まっすぐとお兄ちゃんの方を見つめてから……。
「今から改めて会いに行くよ。その時にね、言いたい事があるんだ。
此処だと多分お母さんに聞かれちゃうから言えないの。……それじゃあ、また後でね」
「紗千? いるなら顔見せなさい。支度は出来たの?」
何処からともなくお母さんの声が聞こえてくる。
今の言葉、聞かれていないよね? 少しドキドキした。


