黒の三日月

6時間目ともなると温かさもあってかウトウトと眠くなって来てしまう。

眠るな、眠るなと言い聞かせながら目の前の黒板に集中する。

革命って言葉、一体何度聞いたのだろう?

って言うか沢山革命起こりすぎて何が何の革命だか分からないよ。

すると後ろの席から手がにゅっと伸びてきて、思わず大きな声を出してしまいそうになる。

こんな時間に大きな声を出したら、恥ずかしい。眠気も少し覚めてその手に握られていた紙を受け取った。


「岩代さんに、って後ろから」


小声でこの紙の正体を聞き、

誰が一体何の為に送って来たのか疑問に思いながらもこっそりとその紙を開いてみた。


『Today,everything end.』