黒の三日月

お母さんからもおはようという挨拶と共に“おめでとう”の言葉をくれた。

今日から私は17歳。新しい始まりだ。


「今日は早く帰って来てね。部活も休みでしょ?」


2人きりの朝ご飯、目玉焼きを食べる私にお母さんはそう言う。

言われなくても早く帰ってくるつもりだ。だって大切な日だから。


「行ってきます」


何処までも広がる秋晴れの空。降水確率は0パーセント。

正に誕生日と月命日にふさわしい清々しい天気だ。足取りは妙に軽かった。