黒の三日月

「……もうそんなになるのか」


突然にヒイラギが何を言い出したかと思えば意味の分からない言葉。

何がそんなになる、だって? 唐突過ぎる。


「来週の水曜日はお前の兄の月命日なのだろう?」


何でヒイラギがお兄ちゃんの月命日なんて知っているの!? ……死神だから?

でも死神でもいちいち自分が命を奪った人間の死んだ日まで覚えているものなのかな?

分からない。何で知っているのかと聞いてもきっとヒイラギは答えてはくれないだろう。


「だったら何だって言うの!?」

「……いや、別に。ただ」