黒の三日月

「……何で!? どうなっているっていうの?」


良い事は長くは続かなかった。まずは1時間目と2時間目の間の休み時間。

2時間目が移動教室だったから、階段を上っている時。

誰かに腕を引っ張られたかのような感覚に陥って、危うく階段から落ちてしまう所だった。

次に5時間目の体育の時間。バスケットボールをやり終えて片付けをしている時、

私が片付けを終えて数メートル移動した瞬間。

触れてもいないのに棚に積まれていた道具が勢い良く落ちて来た。

この時はなんとか助かったけれど、

階段の時はまたしても後ろにいたヒイラギが片手で私の背中を支えるようにして落ちるのを防いでくれた。