黒の三日月

早速教室へ入って、窓際の前から3番目の席に腰掛ける。

ポカポカと太陽の日差しが当たって、眠ってしまいそうだ。

眠ってしまったら起きるのが大変だからと、優衣とかとお喋りをして過ごした。

それから体育館へ集合しろというアナウンスが流れて、言われるがまま体育館へ。

始業式は校長先生の話が長くて嫌だけれど、

いよいよ新しいスタートを切ったのだなと思い、興奮した。

多分そんなのは私だけだと思うけどね。

始業式が終わり、その帰り道。優衣や他の友達とお喋りをする。

そこでは私はとある事実を初めて知った。


「ねえ、知っていた? 何だかうちのクラスに転校生が来るみたいだよ?」