何故照れてるんだ…。





「まりあ。」


「樹さんっ。」





パァと笑顔になり、小走りで駆けて来るまりあ。





「似合いますか?」





見えそうじゃない…見えてるじゃないか。





足だって出して、なんて事だ。





「樹さん?」


「似合ってるよ。」





頬を手で覆い、真っ赤になってる。





「まりあ、これで正解だったでしょ?」


「私は納得出来ないわっ。周りを見てよ!ジジィ共が鼻の下伸ばして見てるじゃないっ。」


「でも、それだけ魅力的って事じゃないのかな?」


「お姉様の魅力を知るのは私だけでいいのっ。」


「相変わらずシスコンね。引くわ。」


「シスコンで結構。」





なんだか姉妹喧嘩勃発か?




まりあはまだ真っ赤になって照れてるし…。





「はいはい、それぐらいにして会長に挨拶しに行こうか。」


「わざわざ爺に挨拶なんて面倒だわ。」


「そんな事言わないで行くよ。」





ありささんの腕を組み、三井さんは先に行ってしまった。