まりあが嫉妬するって…するわけがない。





嫉妬して欲しいなんて思わない。




俺達の間には、愛なんてないんだ。





一生、愛なんて生まれない。





「嫉妬なんてしませんよ。」


「高杉くん自信満々だね〜。」


「嫉妬はあまりないかもしれないけど、大変だと思うな。」





大変?





あー……大変かもな。





「新名くん酷いね〜。大変なんてさ。俺は羨ましいと思うけど?」





何言ってんだ三井さん!





話しが通じないのが羨ましいなんて……。





俺は短気だから我慢出来ない。





「ちょっとごめんね。」





謝りながら、胸ポケットから携帯を出す新名部長。





「もしもし……かれん、どうしたの?」





奥さんからの電話だったから、席を立とうとしたら三井さんに腕を捕まれた。





「三井さん?」


「まぁ、いいからいいから。」





電話の邪魔をしない様にと小声でヒソヒソと話す。





仕方なく、腰を下ろす。





「今日の弁当も美味しかったよ。………うん、うん……今日は早く帰るからね。」