ちっと舌打ちして、部屋に戻った。


美波のおばあちゃん家だというこも忘れているかのように、大きな音を立ててドスンと座った。

ほんの少し家が揺れ、われに返った。


ヤベ・・・



「ちょっとー大きな音したけど大丈夫?」

階段の下から叫ぶ美波のおばあちゃんの声。


部屋から出て、階段に顔をのぞかせた。



おばあちゃんの心配そうな表情。


わりぃことしたな・・・

罪悪感が心にみえた。



「すいません。荷物につまずいてこけちゃいまして・・・」

片手を後頭部にあてながら苦笑いで答えると、


「大丈夫かい!?怪我なかったかい?」

余計に心配させてしまった。

「大丈夫ですよ!畳でしたし。大きな音たててすみません。」


「なら良かった。音なんて気にせんでいい。気をつけるのよ。」

そう言って、おばあちゃんはリビングに消えた。