今生まれようとしている俺たちの子どもは、俺たちが自分たち自身でお互いを支えていけるようになった象徴のようなもの。



なんていったらいいのかわかんないけど、幸せなんだ。







美波に出会えて良かった。



美波を好きになって良かった。




世界中に大声でさけんでもいいくらいだ。








“俺は幸せものだ”


と。






産声が中から聞こえてきた。


助産師の方が満面の笑みで中から現れた。



そして、優しい声色で言ったんだ。



「2780gの元気な女の子ですよ」

と。


END